【秋の抜け毛がひどい女性へ】排水口の量に怯える前に。見るべきは「本数」ではなく毛の太さでした
シャンプーのあと、排水口に溜まった髪の量を見てぞっとした。
朝、枕についた抜け毛の数を、つい数えてしまった。
——秋になると、こうした瞬間が増えていませんか。
「去年まではこんなに抜けなかったのに」
「このまま減り続けたらどうしよう」
そう不安になっている方に、まずお伝えしたいことがあります。秋に抜け毛が増えること自体は、多くの女性に共通して起きる現象であり、それだけで異常と決まったわけではありません。
実演販売の現場で33年、頭皮と髪のお悩みを数え切れないほど伺ってきた弊社の松下も、毎年この時期になると「急に抜け毛が増えた」というご相談を受けてきました。そのたびにお伝えしているのが、「本数を数えるより、抜けた毛をよく見てください」ということです。
なぜ本数ではないのか。そして、どこからが受診すべきラインなのか。順を追ってお話しします。
結論:秋に増えるのは自然な現象。見分けるポイントは「毛の太さ」と「続く期間」
先に結論をお伝えします。
秋の抜け毛は、夏の間に休止期へ入った髪が一斉に抜け落ちる、生理的なリズムです。健康な状態でも起こります。ですから、増えた本数そのものに一喜一憂する必要はありません。
見るべきは2つだけです。
1つ目は、抜けた毛の性状です。太く長く、毛根がマッチ棒のように丸くふっくらしていれば、正常な休止期の毛です。細く短い毛や、毛根が尖った毛が全体の20%以上を占めるようになったら、話が変わってきます。
2つ目は、続いている期間です。2〜3か月以内に徐々に落ち着いていくなら生理的な範囲です。数えなくても分かるほど明らかに増えた状態が、秋を過ぎても減らないまま半年以上続いているなら、別の原因を疑う段階です。
この2点だけ押さえていただければ、不必要に怯えることも、逆に見逃すこともなくなります。
まず数字を知ってください。「正常」がどれくらいか
不安の多くは、基準を知らないところから生まれます。
日本人の頭髪はおよそ10万本といわれ、そのうち約85〜90%が成長期、約1%が退行期、残りの10%前後が休止期にあります。休止期に入った髪は2〜3か月かけて自然に抜け落ちます。
順天堂大学医学部附属順天堂医院の植木理恵氏が2013年に『順天堂醫事雑誌』で発表した報告や日本皮膚科学会の見解によれば、健康な方の1日の抜け毛は50本から100本程度、髪全体の約0.1%です。しかも、そのうち約60%にあたる30〜60本は、シャンプーのときの摩擦で抜けています。
つまり、洗髪時にまとまって抜けるという現象そのものは、まったく病的なものではないのです。
そして秋です。株式会社資生堂リサーチセンターの渡辺智子氏が2012年および2014年に発表した『毛髪の紫外線ダメージ』などの報告を原典として、秋には1日の抜け毛が150本から200本以上に達することが示されています。
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時期 |
1日の抜け毛の目安 |
どう受け止めるか |
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通年(平常時) |
50〜100本 |
ヘアサイクルに基づく正常な現象 |
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秋(9〜11月) |
150〜200本以上 |
一過性の季節変動。抜けたあとには次の髪の準備が始まっている |
平常時が50本から100本ですから、多い方では倍近くになります。驚くのは当然です。しかしこれは、あらかじめ知っていれば怯えなくて済む数字でもあります。
なぜ秋なのか(1)夏に休んだ髪が、秋にまとめて抜ける
秋の抜け毛が科学的に裏付けられていることを示したのが、スイスのチューリッヒ大学病院のKunzらが2009年に『Dermatology』誌で発表した研究です。
この研究では、脱毛を訴える健康な女性823名を対象に、6年間にわたって毛根の顕微鏡検査を行いました。その結果、休止期にある髪の割合は7月から8月に最大となり、休止期の期間(約2〜3か月)を経た10月から11月に、最大の脱落が起こるという1年周期のリズムが証明されました。春にも2番目の小さな山があり、冬の終わりに休止期の毛が最も少なくなることも確認されています。
英国のRandallとEblingが1991年に行った研究でも、夏の終わりに休止期の毛がピークに達し、秋の抜け毛が冬の2倍以上に達することが報告されています。
つまり、秋に抜けている髪は「今ダメージを受けた髪」ではありません。7月から8月の時点ですでに役目を終えていた髪が、順番が来て抜けているだけなのです。皮下ではすでに、次の新しい髪の準備が始まっています。
なぜ秋なのか(2)夏のダメージは、2〜3か月遅れて表に出る
季節のリズムに加えて、夏に受けた環境ダメージがこの時期に表面化します。
頭頂部は、人体で最も直角に紫外線を浴びる場所です。顔の2倍から5倍の紫外線を浴びているといわれています。
この紫外線が頭皮の奥でどう作用するのかを解明したのが、東京医科歯科大学の西村栄美教授らの研究グループです。2016年にScience誌などで発表された知見によると、髪を作り出す「毛包幹細胞」を定位置につなぎ止めているのは「17型コラーゲン」というタンパク質です。紫外線や加齢による酸化ストレスが加わると、このタンパク質の分解が異常に進みます。すると、つなぎ止められなくなった幹細胞は、髪を生み出す細胞ではなく、フケや垢になる皮膚の細胞へと変わって、表面から剥がれ落ちてしまいます。幹細胞を失った毛穴は少しずつ小さくなり、やがて髪を作れなくなります。
この仕組みは、白髪にも直結しています。色素を作る幹細胞も同じ17型コラーゲンで定位置に保たれているためです。「抜け毛と白髪が同じ時期に気になり始めた」という実感には、共通の背景があるのです。
もう1つ、夏に頭皮で起きているのが皮脂の酸化です。頭皮には顔のTゾーンの約2倍もの皮脂腺があります。皮脂に多く含まれる「スクアレン」という成分は、紫外線を浴びると「スクアレンモノヒドロペルオキシド」という過酸化脂質に変わります。これが頭皮のバリアを壊し、炎症とかゆみを引き起こし、毛穴を詰まらせて常在菌の増えすぎを招きます。
夏の間に静かに積み上がったこれらのダメージが、ヘアサイクルを早く回します。その結果、休止期に入る髪が7月から8月に増え、2〜3か月後の秋にまとめて抜けていく。夏のダメージは、いま抜けている1本を傷めたのではなく、抜ける順番を前倒ししたのです。
【徹底比較】これは季節のものか、それとも別のものか
50代から60代にかけては、季節性の抜け毛とは別に、女性ホルモンの変化を背景にした慢性的な薄毛が表に出やすくなります。この2つを見分けることが、何より大切です。
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見るところ |
季節性の抜け毛(様子を見てよい) |
受診をおすすめするサイン |
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続く期間 |
2〜3か月以内に徐々に減って落ち着く |
明らかに増えた状態が半年以上続いている |
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抜けた毛の性状 |
太く長く、毛根がマッチ棒のように丸い |
細く短い毛や、毛根が尖った毛が全体の20%以上 |
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見た目の変化 |
全体の密度は保たれ、地肌の透けは気にならない |
分け目やつむじの地肌が明らかに透けて見える |
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全身の症状 |
特にない |
強い疲労感、冷え、動悸、月経の乱れを伴う |
閉経を迎えるとエストロゲンが急激に減ります。エストロゲンは髪の成長期を長く保つ働きを持つため、これが減ると成長期が極端に短くなります。男性の薄毛が生え際の後退という形をとるのに対し、女性の場合は後頭部や側頭部の密度は保たれたまま、頭頂部から分け目にかけて広い範囲の髪が細くなり、地肌がクリスマスツリーのような形に透けて見えるのが特徴です。
また、女性の場合に最も見落とされやすいのが鉄不足です。血液中の鉄だけでなく、体に蓄えられている鉄である「フェリチン」の値が30ng/mLを下回ると、髪を作る細胞への酸素の供給が滞り、抜け毛のリスクが有意に上がるとされています。甲状腺の機能の問題が隠れていることもあります。これらはセルフケアでは解決できません。
日本皮膚科学会の『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』において、女性の脱毛症に対して推奨度A(強く勧める)とされている第一選択薬は、ミノキシジル外用薬のみです。秋を過ぎても減る気配がないと感じた時点で、半年を待たずに皮膚科で血液検査を受けていただくほうが、確実な近道です。
「いつまで続くのか」への答え
不安が長引く一番の理由は、終わりが見えないことです。ここははっきりお伝えできます。
秋の季節性の抜け毛のピークは、一般的に4〜8週間、長くても12週間、およそ2〜3か月で終わります。12月に入る頃には、季節的なホルモンの変動が落ち着き、気温の低下で皮脂の分泌も安定するため、抜け毛の量は自然と50〜100本程度に戻っていきます。
そして、抜けた毛穴からは新しい髪が押し上げられ、翌年の春から夏にかけて元の密度に戻っていくのが、正常な流れです。
ここで気をつけていただきたいことがあります。この時期の抜け毛に過度な不安を抱え込むこと自体が、ストレスによる抜け毛を新たに呼び込んでしまう可能性があるということです。実際、韓国の東国大学のKimらが2016年に行った研究では、頭皮への働きかけによってストレスホルモンであるコルチゾールやノルエピネフリンの血中濃度が有意に下がり、血圧と心拍数も低下することが確認されています。心の状態と頭皮は、思っている以上に直結しています。
血の巡りは、髪にとって命綱です
髪を作る毛根には、毛細血管を通じて酸素と栄養が絶えず届けられています。ここが滞ると、髪は太く育つ前に抜けてしまいます。
これを数字で示したのが、コペンハーゲン大学のKlempらが1989年に発表した研究です。特殊な方法で頭皮の皮下血流量を測定したところ、健康な頭皮では約35.7ml/100g/分と、体の他の皮膚と比べて約10倍も高い値を示しました。ところが、脱毛の初期段階にある方の頭皮では平均約13.7ml/100g/分にとどまり、健康な方の約2.6分の1しかなかったのです。
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対象(各14名) |
平均皮下血流量 |
健康な頭皮との比 |
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健康な頭皮 |
35.7 ml/100g/分 |
基準(体の他の皮膚の約10倍) |
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脱毛の初期段階の頭皮 |
13.7 ml/100g/分 |
約2.6分の1 |
「頭皮の血行を良くしましょう」という言葉はよく聞きますが、その背景には、これほど明確な差があるのです。
なぜ33年のプロは「揉まずに、振動と光で届ける」ことにこだわるのか
ここからが本題です。血の巡りが大事だと分かった。では、どう働きかけるのか。
多くの方が、指でぐいぐい押したり揉んだりされています。しかし、秋の頭皮は夏の紫外線と皮脂の酸化でバリアが弱り、とても敏感になっています。フケやかゆみが出ている場合の対処は、秋の頭皮のフケ・かゆみ対策で別に扱っています。そこへ強い摩擦を加えると、かゆみや炎症を招き、かえって抜け毛を増やしかねません。
つまり、必要なのは「刺激をやめること」ではなく、「摩擦を伴わない刺激に切り替えること」なのです。
弊社では、この考えに基づいて「LED Vリフトブラシ+」をおすすめしています。
従来のLEDブラシに代わる新製品です。波長650nmの赤色LEDと、弱・中・強の三段階に切り替えられる振動を組み合わせた光美容機器で、指で押し込むのではなく、光と細かな振動を届けるという発想で作られています。
大きく変わったのが、アタッチメントの付け替えです。頭皮には突起のあるスカルプアタッチメント、顔にはフェイスアタッチメントと、当てる場所に合わせて先端を交換できます。頭皮だけの道具ではなくなりました。
そしてもう1つ、スカルプアタッチメントには液体を入れられるタンク(容量3ml)があり、お使いのヘアローションや育毛剤を入れながらケアできます。付属のスポイトで注ぎます。光を当てながら、いつものケア用品を頭皮に届けられるということです。
なぜ振動なのか。ここには近年の興味深い研究があります。
東京のメンズヘルスクリニックと日本医科大学の研究チームが2016年に医学誌『ePlasty』で発表した研究では、健康な日本人男性9名に対し、標準化された頭皮の刺激装置を用いて1日4分間、24週間にわたる介入を行いました。その結果、刺激を与えた部位の髪の太さが、開始時の平均0.085mmから24週後には0.092mmへと、約8%増えたことが確認されています。
さらに同じ研究では、この機械的な伸び縮みの刺激を培養したヒトの毛乳頭細胞に72時間与え、遺伝子の働きを解析しました。すると、刺激を与えていない細胞と比べて2,655個の遺伝子が活発になり、2,823個が抑えられていたことが分かりました。活発になったのは、髪の成長期を促す働きに関わる遺伝子です。逆に抑えられたのは、髪の成長を妨げ、退行期への移行を促してしまう炎症性の因子でした。
頭皮への物理的な刺激は、単に血流を上げるだけでなく、毛根の司令塔である細胞の働きそのものに届いている。これが近年分かってきたことです。
そして光についても、公的なガイドラインに記載があります。前述の日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』において、LEDおよび低出力レーザーの照射は、男性・女性ともに「推奨度B(行うよう勧める)」と評価されています。女性にとっては、推奨度Aのミノキシジル外用薬に次ぐ位置づけです。実際の臨床試験でも、波長約655nmの赤色光を16〜26週間照射した群では、光を当てていない群と比べて1平方センチメートルあたりの髪の本数が平均18〜20本前後増えたという報告があります。
この波長の選び方は、偶然ではありません。
LED Vリフトブラシ+の取扱説明書には、まさにこの日本皮膚科学会のガイドラインが引用されており、男性型・女性型の脱毛症の治療において赤色LEDの照射を行うよう勧めるとされている旨が明記されています。つまり、こちらが後から資料を探してきて当てはめたのではなく、商品そのものがこの知見を踏まえて650nmという波長を選んでいるということです。
光には色ごとに役割の違いがあります。頭皮に光を当てるという考え方の全体像は、頭皮へのLED美容効果にまとめました。取扱説明書では、青色から緑色の415nm前後はメラニン色素に、黄色の590nm前後は毛細血管に作用し、赤色から近赤外線にあたる630nmから750nmの領域はコラーゲンの生成に関わると説明されています。その中で本製品は赤色LEDのみを使い、肌の深いところまで届きやすい650nmを採用しています。
ただし、はっきりお伝えしておきます。この商品は一般家庭用であり、医療機器ではありません。治療を行うものではなく、日々のお手入れに使っていただく道具です。ここを曖昧にするつもりはありません。
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項目 |
指による従来のマッサージ |
LED Vリフトブラシ+ |
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頭皮への摩擦 |
力加減によっては強い摩擦が生じる |
摩擦を抑えた設計 |
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刺激の届け方 |
押す・揉むという圧 |
波長650nmの赤色LEDと三段階の振動 |
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力加減 |
人によって、日によってばらつく |
弱・中・強から選べて、毎回同じ条件で続けやすい |
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使う場所 |
頭皮のみ |
アタッチメントの交換で頭皮・顔・膝・関節・腰まで |
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ケア用品との併用 |
別々に行う |
スカルプ側の3mlタンクに育毛剤等を入れて同時に |
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使いすぎの防止 |
自分で止めるしかない |
動作開始から10分前後で自動的に電源が切れる |
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本体の重さ |
― |
約145g |
本体は約145gと、500mlのペットボトルの3分の1にも満たない軽さです。力を入れて押し付ける必要がありません。「頭皮ケアは顔の印象にもつながる」という考えのもと、弊社は長年、力ではなく光と振動で届けるケアをおすすめしてきました。
そして見落とされがちなのが、10分前後で自動的に電源が切れるという仕様です。頭皮ケアは「良かれと思って長くやりすぎる」ことが最も多い失敗です。取扱説明書でも、1つの部位につき1回10分前後、1日の合計で30分前後を目安とし、同じ部位に再び使うときは1時間以上あけるよう案内されています。やりすぎを機械の側で止めてくれる設計になっているわけです。
なお、EnglishとBarazeshが2019年に発表した調査では、327名が1日11〜20分の頭皮への刺激を平均7.4か月続けた結果、約68.9%が「抜け毛が落ち着いた」または「改善した」と回答しています。ただしこの研究では、実感までに合計で約36.3時間分の蓄積が必要だったとも報告されています。数日で変わるものではありません。毎日少しずつ続けられる形かどうかが、何より大事なのです。
頭皮は、顔の皮膚と1枚でつながっています
もう1つ、秋の抜け毛と併せてお伝えしておきたいことがあります。
頭皮と顔の皮膚は、途中で切れているわけではありません。1枚の皮膚として、額から頭頂部へと続いています。ですから、頭皮がこわばって血の巡りが落ちると、その影響は髪だけに留まりません。額やまぶた、頬の印象にもつながっていきます。
「最近、顔が疲れて見える」「鏡を見て、なんとなく老けた気がする」
抜け毛が気になり始めた時期に、こうした変化を同時に感じている方は少なくありません。実演販売の会場でも、「髪のことで相談に来たのに、顔のことも言われて驚いた」とおっしゃる方がいらっしゃいます。しかし、これは別々の悩みではないのです。
弊社がLED Vリフトブラシ+をご案内する際、「頭皮ケアは顔の印象に連動します」と必ずお伝えしているのは、この構造があるからです。頭皮という土台を放置したまま、顔だけを一生懸命ケアしても、なかなか手応えを感じられないことがあります。
そして、この商品がアタッチメントを交換できる意味は、まさにここにあります。頭皮はスカルプアタッチメント、顔はフェイスアタッチメント。1枚でつながった皮膚を、1本の道具で続けてケアできるということです。道具を2つ買い揃える必要がありません。
ここでも、力ずくは禁物です。額の生え際や側頭部は皮膚が薄く、強くこすると負担になります。取扱説明書にも、強く当てすぎると頭皮や肌を傷める原因になるため、軽く滑らせるように動かすよう書かれています。生え際からゆっくりと後ろへ向かって、ブラシを頭皮に沿わせるように動かしていただくのが、弊社がおすすめしている使い方です。
なお、顔にお使いになる際は、まず腕の内側でパッチテストをしてください。取扱説明書では、フェイスアタッチメントを使い、腕の内側を水で濡らして光と振動の両方をオンにし、約1分間動かしたうえで、24時間以内に赤みやほてりが出ないことを確認するよう案内されています。
秋は、髪も顔の皮膚も、夏のダメージが同時に表面化する季節です。1枚の皮膚として、まとめてケアしていただく発想に切り替えるだけで、この時期の過ごし方は変わります。
良かれと思ってやりがちな、3つの逆効果
秋の抜け毛が増えると、多くの方が対策を打とうとされます。ところがその中に、逆効果になるものが混ざっています。
1つ目は、抜けるのが怖くて洗髪の回数を減らすことです。これは医学的にはっきり誤りです。洗髪を控えると、夏に溜まった過酸化脂質が頭皮に留まり続け、常在菌の増えすぎを招いて、かえって炎症と抜け毛を悪化させます。高温多湿な時期の洗髪頻度を調べた研究でも、24時間ごとの適切な洗髪が抜け毛のスコアを統計的に有意に減らすことが確認されています。
2つ目は、爪を立ててゴシゴシ洗うことです。汚れを落とそうという気持ちは分かりますが、敏感になった頭皮に細かな傷を作り、炎症を長引かせます。指の腹で、頭皮を動かすように優しく洗ってください。洗浄成分は、ココイルグルタミン酸Naやラウロイルグルタミン酸Naといったアミノ酸系のものが、頭皮に必要な脂まで奪いすぎず適しています。
3つ目は、急激なダイエットです。糖質やカロリーを極端に制限すると、髪の材料となる栄養が枯渇し、数か月後に深刻な抜け毛を招きます。秋に抜け毛が気になっている時期に始めるのは、最も避けたい選択です。
髪を作る材料と、作られる時間
髪の約99%は「ケラチン」というタンパク質でできています。材料が足りなければ、どれだけ外からケアしても髪は太くなりません。
まず、良質なタンパク質です。1日あたり体重1kgにつき1gが目安ですので、体重50kgの方なら50gということになります。
次に鉄分です。前述のとおり、蓄えの鉄であるフェリチンが30ng/mLを下回ると抜け毛のリスクが上がります。吸収の良いヘム鉄と、吸収を助けるビタミンCを一緒に摂るのが効果的です。
亜鉛も欠かせません。摂ったアミノ酸からケラチンを組み立て直す酵素の働きを助けるミネラルで、不足すると髪が細くなります。ビオチンというビタミンも、頭皮の毛細血管を支え、細胞の分裂を助ける役割を担っています。
そして時間です。髪を作る細胞の増殖を促す成長ホルモンは、眠りについてから最初の3時間の深い眠りの間に、最も多く分泌されます。秋は気圧や日照時間の変化で生活リズムが乱れやすい季節です。最低でも6〜7時間の睡眠を確保していただくことが、どんな高価なケア用品より効いてくる場合があります。
現場で伺ってきた、秋のお声
実演販売の会場では、この時期になると「排水口を見るのが怖い」というお話をよく伺います。
あるお客様は、抜け毛が増えたことに驚いて、シャンプーを2日に1回に減らしていらっしゃいました。ところが、かゆみとフケが増え、抜け毛はむしろ増えてしまったとのことでした。毎日洗うことに戻していただき、指の腹で優しく洗う方法に変えていただいたところ、数週間後に「洗ったあとの手に残る量が減った気がする」とご報告をいただいたことがあります。
また別のお客様は、「毎日一生懸命マッサージしているのに変わらない」とおっしゃっていました。詳しく伺うと、爪を立てて力いっぱい揉み込んでいらっしゃいました。頑張っていた分だけ、頭皮には負担がかかっていたわけです。力を抜いて、ブラシを頭皮に沿わせるだけの使い方に変えていただくと、「頭が軽い感じがする」というお声をいただきました。
頑張ることと、頭皮に優しいことは、必ずしも同じではありません。この事実を、現場でお客様と接するたびに実感しています。
こんなときは、皮膚科へ
以下に当てはまる場合は、セルフケアを続けずに皮膚科や専門の外来を受診してください。
- 明らかに増えたと感じる抜け毛が、秋を過ぎても減らないまま半年以上続いている
- 抜けた毛に、細く短いものや毛根が尖ったものが目立つ
- 分け目やつむじの地肌が、明らかに透けて見えるようになった
- 強い疲労感、冷え、動悸、月経の乱れを伴っている
- 頭皮に強い赤みやかゆみが続いている
特に4つ目は、貧血や甲状腺の問題が背景にある可能性があります。血液検査でフェリチン、甲状腺ホルモン、亜鉛の値を調べていただければ、原因がはっきりすることが少なくありません。
よくある質問
- 秋の抜け毛は、いつまで続きますか?
- 一般的にピークは4〜8週間、長くても12週間程度です。12月頃には1日50〜100本の平常時に戻っていくのが正常な流れです。
- 1日に何本までなら大丈夫ですか?
- 平常時は50〜100本、秋は150〜200本以上まで増えることがあります。ただし本数より、抜けた毛が太くて毛根が丸いかどうかを見ていただくほうが確実です。
- LED Vリフトブラシ+は、どれくらいの頻度で使えばいいですか?
- 1つの部位につき1回10分前後、1日の合計で30分前後が目安です。動作開始から10分前後で自動的に電源が切れます。同じ部位に再び使うときは1時間以上あけてください。頭皮への刺激の研究でも、実感までに累計で数十時間分の蓄積が必要だったと報告されていますので、毎日少しずつ続けることが大切です。
- 髪が濡れていても使えますか?シャワーを浴びながらは?
- シャワー時のご使用はお控えください。本体はIPX6という防水等級に対応していますが、取扱説明書では、濡れた髪は乾いた髪よりも摩擦や引っ張りに弱く、髪を傷める場合があるとして推奨されていません。洗髪後にしっかり乾かしてからお使いいただくのが基本です。なお本体やアタッチメントは使用後に流水で洗えますが、湯船に沈めたり、つけ置き洗いをしたりすることは絶対に避けてください。
- 育毛剤との使い分けはどうすればいいですか?
- どちらか一方という考え方ではありません。日本皮膚科学会のガイドラインでは、女性型脱毛症に対してミノキシジル外用薬が推奨度A、LEDおよび低出力レーザーの照射が推奨度Bとされています。LED Vリフトブラシ+のスカルプアタッチメントには3mlの液体タンクがあり、お使いの育毛剤を入れながらケアできます。別々に行っていたことを、1つの時間にまとめられます。育毛剤を使い続けても手応えがないという方は、育毛剤で変化が出にくい理由もあわせてご覧ください。ご自身の状態がどの段階にあるかは、まず皮膚科で確認していただくのが確実です。
- 振動が苦手なのですが、光だけでも使えますか?
- はい。取扱説明書では、三半規管の弱い方には振動を使わずLED単体での照射を勧めています。電源を長押しするとLEDが点き、この時点では振動しません。振動はMマークのボタンで別に切り替える仕組みです。
- 使えない場合はありますか?
- あります。ペースメーカーなどの医用電気機器を使用されている方、心臓疾患・悪性腫瘍・感染症のある方、糖尿病などによる知覚障害のある方、皮膚病やアトピー性皮膚炎・アレルギー体質の方、妊娠中の方などは使用できません。また、傷や炎症のある部位、粘膜、眼球や瞼には使わないでください。美容医療の施術を受けられた後2週間は、その部位への使用をお控えください。
- 白髪も同じ時期に増えた気がします。関係ありますか?
- 関係している可能性があります。髪を作る幹細胞と色を作る幹細胞は、どちらも17型コラーゲンというタンパク質によって定位置に保たれています。紫外線などのダメージでこれが失われると、抜け毛と白髪が同時に進みやすくなります。
- 男性でも使えますか?
- はい、性別を問わずお使いいただけます。秋の抜け毛は男女ともに増える現象です。
まとめ:怯えるより、見るところを変えてください
秋に抜け毛が増えるのは、夏の間に休止期へ入った髪が一斉に抜け落ちる、生理的なリズムです。平常時の50〜100本が150〜200本以上になることもありますが、ピークは4〜8週間、長くても12週間で終わります。
大切なのは、本数を数えることではありません。抜けた毛が太くて毛根が丸いか、そして2〜3か月で落ち着いていくか。この2つを見ていただければ、必要以上に不安を抱える必要はなくなります。
そのうえで、この時期にできることは3つです。洗髪を減らさず、指の腹で優しく洗うこと。タンパク質と鉄分、亜鉛を意識して摂り、6〜7時間の睡眠を確保すること。そして、摩擦をかけずに頭皮へ働きかけることです。
弊社では、波長650nmの赤色LEDと三段階の振動を組み合わせた「LED Vリフトブラシ+」をご用意しています。従来のLEDブラシに代わる新製品で、本体は約145g。アタッチメントを付け替えれば、頭皮から顔、さらには膝や関節、腰まで同じ1本でお使いいただけます。スカルプアタッチメントの3mlタンクには、お使いの育毛剤を入れながらケアできます。
一般家庭用の光美容機器であり、医療機器ではありません。治療を行うものではなく、毎日のお手入れを続けるための道具です。爪を立てて揉み込むケアで手応えを感じられなかった方にこそ、一度お試しいただきたいと思います。
33年間、実演販売の現場でお客様の頭皮と向き合ってきた弊社だからこそ、できることとできないことを正直にお伝えしたうえでご提案いたします。

